池田工芸のクロコは本物であると言える、3つの根拠があります。
日本のクロコ製品の老舗で、創業は1942年。80年以上の歴史を持ち、独自のクロコの仕入れルートを持ち、ブランドを確立しています。
一つずつ解説していきます。
池田工芸のクロコダイルが本物といえる3つの理由
1.全日本爬虫類皮革産業協同組合(JRA)発行の証明書付き
これだけで本物の証明は十分です。
クロコダイルはワシントン条約で保護されている希少な動物です。証明書付きで取引されることが多く、正規ルートで仕入れられたクロコには明記されている場合が多いので、その点を参考にしてください。
池田工芸は老舗のクロコを扱うメーカーで、全日本爬虫類皮革産業協同組合発行の下記の証明書がつきます。
クロコの詳しい解説は全日本爬虫類皮革産業協同組合様のHPで写真付きで解説されています。
2.最高峰のポロサス種を使用
クロコダイルの分類は4種類のみ
池田工芸はポロサス=スケールクロコを使用しています。
上図はクロコダイルの分類です。全てワニ革ですが、正式にクロコダイルと呼べるのは左列の4種類のみです。
クロコダイルの種別まで表記があれば信頼性は高いです。
アリゲーターやカイマンをクロコと言っていたら偽物と言えるでしょう。虚偽の表記は法律的にもアウトです。
低価格品ではクロコダイル種の表記がないものも多いですが、必ずしも偽物とは断定できません。
ポロサスが最高峰
下記はクロコメーカーで撮らせてもらった実物の写真。撮る距離で大きさが違いますが…
クロコの四角い模様を竹斑と呼びますが、模様が小さい方が上品とされる傾向があります。
ポロサス種がもっとも小さく、希少性からポロサスが最も高価です。
ハイブランドのバックでもアリゲーターも良く見かけますし、それでも100万近い物もあります。
日本は「クロコ」として有名で、クロコダイル製品を好む傾向がありますが、米国などではアリゲーターも多く生息しており、ワニ革全般として認識されているため、アリゲーター製品も多く流通していると聞きます。
クロコの生産量
クロコダイルレザーの市場は狭く、少ない革を各社が競って確保している状況です。
特にポロサスクロコは、エルメスが優先的に確保しているとされており、他の高級ブランドでも入手が難しいようです。
池田工芸のクロコダイル財布は、すべてポロサスクロコを使用しており、そのこだわりがうかがえます。
3.80年以上続く老舗。国から勲章を授与。
生産国 | ブランド創立年 | 所在地 |
日本製 | 1942年 | 🇯🇵日本(大阪) |
池田工芸は80年前に大阪で始まったクロコの老舗メーカーで現在三代目です。
それだけの歴史があるので、革の仕入れルートも確立できています。
創業者は、日本のハンドバッグ業界の発展に貢献した功績により、黄綬褒章(1981年)と勲五等旭日双光章(1985年)を受章しています。これらの受章は、その高い専門性と貢献を国が認めた証と言えるでしょう。
*勲章は、国が他の人の模範になる人に授与されます。
日本人の気質は職人に向いていると思いますし、技術の精緻さや、品質管理の厳格さは世界有数です。某H社が視察に来たという日本メーカーの話は度々耳にしたことがあります。
その中でも勲章を授与するレベルは、神業レベルと言えます。
これらの要素は、直接的な本物/偽物の証明にはなりませんが、信頼のおけるメーカーが偽物を使用する可能性は低いと推測できます。
池田工芸のクロコは本物か? まとめ
この記事では、池田工芸のクロコダイル製品が本物である理由を3つの点から解説しました。
これらの理由から、池田工芸のクロコダイル製品は信頼できると考えられます。
ブランド自体の偽物も一般的な知名度が無いので考えられません。
ぜひ、お気に入りの一品を探してみてください。
コメント